重圧
私達人間は日々、重圧に押さえ付けられているのではないか?
社会に出ればそれを垣間見れるだろう。
上からの圧力に屈し、只の頷くだけの人形と化す者も少なくない。
逆らえば、理想と云う名の予定表が崩れ去る事が恐ろしいあまりに。
総ては恐怖から来るもの。
心の弱さから来るもの。
いつだって弱者の声は高みの人間には届かない。
届いたとて、無かったことにされる。
そうやってこの世界は続いてきたのだろう。
まるで反抗期の子供をあやすかの様に。
怒り、憎しみ。
これらの感情は一つ一つは微々たる物。
だが、抱え込みすぎることで膨大な物となる。
山で例えることすら烏滸がましい。
その時、限度というものを超えた時、
彼等が何をしでかすかは誰にも想像だにしないだろう。
止める事はもはや不可能。
それを溜める手助けをしたのは、無意識の他者である。
自覚なき重圧は、害悪の他ならない。
耐え兼ねた者のみ、淘汰されるのは可笑しい。
とは言ってみたものの、
私自身もまた、どちら側の人間なのかも、
露知らず。
「感情が具現化する世界が訪れたら、
一体、人はどうなる?」