幸福理論 其ノ壱
我々人類、どういう訳か不幸に敏感である。
嫌な出来事に瞬時に反応し、すぐさまネガティヴ思考に陥ってしまう。
ミス、失敗に激しく怒号する、される事は少なくない。
皆、心の余裕が無いのだ。
病みという闇に引き摺り込まれる事もそう遠く無いのでは無いだろうか?
それは良く無い、そこはかとなく、良く無い。
自己嫌悪は程々にしておくのが吉。
自分なんて…と結論の出ぬ自虐の輪廻に迷い込む前に回れ右せよ。
不の出来事ほど記憶にこびりつき易い。
食器に無限に纏わり付く黴菌共に良く似ている。
それはもう仕方のないものである。
根本から変えるには日が過ぎるのが早すぎる。
来世に期待し切腹、斬首も又、仕方無し。
しかしそれは極論である。
考えを広げよ。
広く思考せよ。
生活に於いて、相対的に良い出来事の方が出会う確率は高い。
これは周知の事実である事に相違ない。
余裕が無い時こそ、余裕である振りをせよ。
完全幸福に為り得るには、それが近道である。
己よ、己を励ませ。
「アドラーよ、
貴君はポジティヴの具現化か?」