憤怒
諸君はどのような場面で人に対して怒りをぶつけたくなるだろう?
自分にとって不合理、且つ不条理な発言をされる場合だろうか?
それもあり得る。的を射ている。
しかし、多くの場面ではこちらの方が当てはまるのではないか?
「自分で分かり切ってる事を相手に指摘される事」
大体、この場合の返答は
「分かってるよ、煩いな」 だろう
自覚している事を再確認される事で人は怒りを覚える。
相手を不快に感じる。
人が同種を憎む。
同族嫌悪への第一歩を、着々と進む事となる。
果たして私達は、敵としてしか関われないのか?
逆を考えてみよう。
それさえ認めてしまえば、
分かり切ってる事を再び問われても何も感じずにいれれば
憎まずに共存していけるのではないか?
己の弱さを、未熟さを見直す事さえできれば
私達は争わずに済むのである。
敵なんて、最初からいなかったのだ。
「戦う前に、闘う前に、察せよ。」