雑多語録 〜叱られる前に悟れ〜

記されている事柄全てを鵜呑みしてはいけない。常に疑うことを忘れない精神を持って欲しい。

戯言 其の一

 

 

負から、絶望の底の底から始まった者は此れから上がり続けるしかない。

という考えをよく耳にする今日この頃。

 

 

春から夏へと変化するのを眼で見る事は不可能に近いが、心身で感じつつある昨今。

 

実に暑苦しい話題ではあるが、

御了承願おうか。

 

 

さて……

果たして、マイナスからのスタートが必ずしも此れから起こる事柄全てがプラスのみであるのだろうか?

 

物の例えで発したのであれば、

全人類よ、直ちに撤回願いたい。

 

我々は生半可な気持ちでこの議題に臨む事はない。

 

その瞬間のみの励ましで其のような戯言を発信したのであれば、万死に値するだろう。

 

心はガラスより脆い。儚い。

それを熟知した上で思考し直して頂こう。

 

絶望に底などない。

地面を掘り進めてもゴールに辿り着かないのと同じなのだ。

 

逆に、希望には到達点がある。

希みの場所へ辿り着けば、安堵という油断をしてしまう。

 

向上心は、時に人を駄目にする。

だが反省は良し、後悔はするな。

 

 

とどのつまり、私が言いたい事は此れだ。

 

 

「過度な期待はした所で、反動が大きいだけである。」

 

 

 

P.S.世界

お前は今、何想う?

 

 

 

微笑

 

 

地平線の果ての貴様は笑んでいるのだろう。

 

この私の霰も無い姿を見下しながら。

 

ただただ笑んでいるのだろう。

 

白骨と化した堕落者の我を。

 

墓石から這い上がれぬ我を愚弄する様に。

 

嗚呼、あゝ、貴様は本当に神なのか?

 

私の信ずるゼウスなのか?

 

全知全能は、絶望すら、兼ね備えておるのか。

暗示

 

 

確証の無い、不安なる未来に暮らす我々。

 

 

 

実在するかも分からないモノを追求し続ける研究者達。

 

 

 

人間は他愛も無い、且つ儚い生き物だ。

 

 

 

未熟であると悲観する毎日に絶望するか?

 

 

 

 

照らされたルートを只々歩く不毛な日々を望むか?

 

 

 

流浪の旅に、こんな時こそ出るのもまた一興。

 

 

 

 

必ず、などという事は存在しない事を知れ。

 

 

 

 

乱世を怖れるな、いつかは起き得る事を思考に詰め込め。

 

 

 

念じる事は、神頼みと相違ない事を自覚せよ。

 

 

 

「監視されるのではない、監視する側へ赴け」

 

 

幸福理論 其ノ壱

 

我々人類、どういう訳か不幸に敏感である。

 

嫌な出来事に瞬時に反応し、すぐさまネガティヴ思考に陥ってしまう。

 

ミス、失敗に激しく怒号する、される事は少なくない。

皆、心の余裕が無いのだ。

病みという闇に引き摺り込まれる事もそう遠く無いのでは無いだろうか?

 

それは良く無い、そこはかとなく、良く無い。

 

自己嫌悪は程々にしておくのが吉。

 

自分なんて…と結論の出ぬ自虐の輪廻に迷い込む前に回れ右せよ。

 

不の出来事ほど記憶にこびりつき易い。

食器に無限に纏わり付く黴菌共に良く似ている。

 

それはもう仕方のないものである。

根本から変えるには日が過ぎるのが早すぎる。

来世に期待し切腹、斬首も又、仕方無し。

しかしそれは極論である。

 

考えを広げよ。

広く思考せよ。

 

生活に於いて、相対的に良い出来事の方が出会う確率は高い。

これは周知の事実である事に相違ない。

 

余裕が無い時こそ、余裕である振りをせよ。

完全幸福に為り得るには、それが近道である。

 

己よ、己を励ませ。

 

アドラーよ、

                   貴君はポジティヴの具現化か?」

 

闇風

 

日中は陽が照り上げ、身体が熱を吸収し、汗という汗が噴き出つつある卯月の午後。

 

ヴァンパイアの類共が嫌う理由も多少なりとも理解出来た事であろう。

影を好むのもまた、一興。

陰と陽により、世界は完成している。

 

陽、つまり太陽が去ると同時に、夜の涼けさが到来する時の血の滾りのそれは、もはや筆舌で表現し得ない領域に達している。

 

月の降臨、それは我々に安堵を与える。

それと共に、強くもなく弱くもない、

所謂、丁度良き風が我々を歓迎する。

 

風(あれ)は果たして、祝福の舞か。

はたまた地球の寝息か。

まさに神のみぞ知るに尽きる。

 

今宵もまた、星々の下で人々は円舞曲流れる世界にて繰り広げる事であろう。

愚者の舞を。

 

 

「漆黒の混沌、一丁あがり。」

春舞

 

冬の撤退と共に、春の到来を迎えた今日この頃。

 

ピンクに染まる景色。

桜の花弁が空を舞い、より一層春を歓迎しているように見える。

 

胸に花飾りを身に付け、新たな勉学生活を始動させる少年少女の集い。

そして新社会人の群れ。

 

華々しい未来である事を願い、この場を借りて敬礼をさせて頂こう。

 

そして春。それは、奴等の襲来を意味している。

 

花粉   をご存知だろうか?

この忌々しい粉共は人々にとって災禍でしか無い。

ペストと迄は行かぬとしても、死人が出ないとて迷惑被る物であることは明確である。

如何なる措置を施そうとも、その隙に滑り込んでくる奴等の傍若無人さを尊敬さえする。

 

しかし、決して挫けてはならない。

負けてはならない。

生き抜け、春を越えよ。

共に闘うべきである。

たかが粉であることに変わりはない。

振り落とせ、時代からの脱却を目指すのだ。

 

綴るべき事は此れだけである。

 

 

「春、はる、ハル……ヘル.....HELL…?」

 

憤怒

 

諸君はどのような場面で人に対して怒りをぶつけたくなるだろう?

 

自分にとって不合理、且つ不条理な発言をされる場合だろうか?

それもあり得る。的を射ている。

 

 

しかし、多くの場面ではこちらの方が当てはまるのではないか?

 

 

「自分で分かり切ってる事を相手に指摘される事」

 

 

大体、この場合の返答は

 

「分かってるよ、煩いな」 だろう

 

 

自覚している事を再確認される事で人は怒りを覚える。

 

相手を不快に感じる。

 

人が同種を憎む。

 

同族嫌悪への第一歩を、着々と進む事となる。

 

果たして私達は、敵としてしか関われないのか?

 

逆を考えてみよう。

 

それさえ認めてしまえば、

分かり切ってる事を再び問われても何も感じずにいれれば

 

憎まずに共存していけるのではないか?

 

己の弱さを、未熟さを見直す事さえできれば

私達は争わずに済むのである。

 

敵なんて、最初からいなかったのだ。

 

 

「戦う前に、闘う前に、察せよ。」