雑多語録 〜叱られる前に悟れ〜

記されている事柄全てを鵜呑みしてはいけない。常に疑うことを忘れない精神を持って欲しい。

欲求

 

この世に数多に蔓延っている欲求と云う存在。

 

その幾多ある欲求の中でも人々に共通して存在するものといえば三大欲求にも選ばれた

 

「食欲、性欲、睡眠欲」 である。

 

空腹を紛らわせるために何かを食したいと思う感情であり

 

他者との営みに講じたいと感じる事であり

 

眠ることで身体を休めたいと感じる事である。

 

だが、決してこれらの3つを満たさなければ必ずしも死んでしまうわけではない。

それは誰もが熟知している事だろう。

 

そう、欲求というものは固い信念さえ有れば

自身で制御することが可能なのである。

 

極論ではあるが、犯罪と同じような立ち位置に欲求を置いてさえいれば、出したくても出せないという状況が完成してしまうのだ。

 

それに欲求というのは、その時一瞬の快楽、達成感、満足感を得られるだけであり、

人間単位でいう、数年後もそれらを得られているとは到底思い難い。

 

つまりはこうだ。

 

固い意思を待て。

自分をコントロールする術を持て。

我慢を極めるのだ。

 

 

さあ、君は選ばざるを得ない。

現在を満たすだけの愚者か

将又、未来を見据える観測者となるかを。

 

 

 

 

 

重圧

 

私達人間は日々、重圧に押さえ付けられているのではないか?

 

社会に出ればそれを垣間見れるだろう。

 

上からの圧力に屈し、只の頷くだけの人形と化す者も少なくない。

 

逆らえば、理想と云う名の予定表が崩れ去る事が恐ろしいあまりに。

 

総ては恐怖から来るもの。

 

心の弱さから来るもの。

 

いつだって弱者の声は高みの人間には届かない。

 

届いたとて、無かったことにされる。

 

そうやってこの世界は続いてきたのだろう。

 

まるで反抗期の子供をあやすかの様に。

 

怒り、憎しみ。

これらの感情は一つ一つは微々たる物。

だが、抱え込みすぎることで膨大な物となる。

山で例えることすら烏滸がましい。

 

その時、限度というものを超えた時、

彼等が何をしでかすかは誰にも想像だにしないだろう。

 

止める事はもはや不可能。

それを溜める手助けをしたのは、無意識の他者である。

 

自覚なき重圧は、害悪の他ならない。

耐え兼ねた者のみ、淘汰されるのは可笑しい。

 

とは言ってみたものの、

 

私自身もまた、どちら側の人間なのかも、

露知らず。

 

 

「感情が具現化する世界が訪れたら、

 

                                 一体、人はどうなる?」

 

深追

 

よく人々は、様々な面で深追いをするなと言ってくる。

 

何故なら知り過ぎる事は自らを死に陥れる事を

示唆しているのかもしれないから。

 

それ懸念して、言ってくるのであろう。

 

考えてみて欲しい。

 

深追い、つまり深く追うという事は、先にいる人間を追う行為である。

 

裏の社会に関してするのであれば、多大なリスクを伴う事もあるかもしれない。

 

しかし決して、この行為はしてはいけない事はないのだと言いたい。

 

既にそこに居座っている者こそ、罰せられるべきなのだ。

 

つまり私が言いたい事は一つ。

 

逃げるより、追え。

 

ただ、追う限り、先駆者にはなれない。

それでも構わぬものは追うのだ。

 

 

「 常に私は、

                              鬼で有れれば。 」

 

 

 

 

 

道程

 

人それぞれ辿る道というものは違う。

 

自分が目指している道が、ある人にとっては邪の道であるかも知れない。

 

自分が目指すべき道ではないと感じる道も、誰かの目指す場所であるかも知れない。

 

人生に於いて、道は前にしか無いらしい。

 

 

では、前進する、とは何なのか?

 

前とは何処か。

 

自分の見えている世界が前ならば、後ろも前になる。

 

後ろに振り向けば、それは後ろではなく、前になる。

 

横を向けばそこが自分の前になる。

 

成る程、道は前にしか無いのではなく、

 

私達は、前を"向かざるを得ない"のである。

 

懐古することは、人生への反逆を意味するだろうか。

昔はよかった、それを言うだけで人の成長はそこで止まる。

 

それもまた、良きかな良きかな。

 

選択肢は無限に存在するのだから。

 

 

「ダルマもまた

                       転ばざるを得なかった…?」

 

 

 

 

 

 

暗夜

 

この時期は特に、夜が長い。

夏でいう夕方も、冬では夜と化す。

 

星々が目を覚ますのも当然の如く早い。

今宵の三日月もまた、満遍の笑みを浮かべ、

私たちを見下ろしている。

 

そうかそうか、そんなに嬉しいか。

心すら見透かされているのではないかと思いつつも街灯に照らされた道路の真ん中を優雅に歩く。

 

闇は、深い程に自分を見失いかけない。

光に頼るな、とは言わない。

だが、頼り過ぎても足元を掬われるだけだ。

 

道を照らす光がある事を当たり前と思ってはいけない、、、

"当たり前"は、速攻で消滅する。

子供の頃の風景も、大人になれば変わる。

 

当たり前の事など、一つもない。

 

そう、我々の人生という名の旅路もまた、

当然のルートなど存在しない事を、此処で言わせてもらおうではないか。

 

 

「過ぎ行く日々は、

                        まるで吹き荒れる風だな。」

 

 

 

 

暗示

 

新たな生命の誕生は常に輝かしいもの。

 

時には愚かに感じ、産まずに捨てるもの。

 

代わりなど、絶対に無い。有り得ない。

 

ノーと答える人は少ないだろう。

 

幕を開ける前に、閉ざされた命。

 

開けれたはずの扉を、開けるなと止める誰かの手。

 

穢れたその手を握る事は、無理である。

 

 

                DEATH..